12月 23, 2025
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中間期における空調の使い方・この時期に実施しておきたいこと

春や秋の「中間期」は、冷暖房を使用する機会が少なく、業務用空調を停止していることが多くなります。本記事では、この中間期における空調利用や、中間期に実施しておきたいことについて紹介していきます。

 

中間期の空調利用

4~5月や10~11月の中間期は、冷暖房の使用機会が少ない時期ですが、日射や人体の放熱、照明・OA機器の発熱などによって室内温度が上がり、汗ばむことがあります。

状況によってはこの時期でも冷房が必要になることはあるでしょう。しかし外気が涼しければ、窓を開けて換気し、こもった熱を逃がしながら涼しい外気を取り入れることで、冷房に頼らず快適性を維持できます。

しかし、高層建物では安全性や構造上の理由から、窓が開かない設計になっていることが一般的です。

そこで有効なのが、空調ダクトを使って外気を取り込む「外気冷房」です。外気を利用するため熱源機の稼働を抑えられ、省エネルギーと快適性の両立が可能になります。

外気冷房への切り替え方法は機器によって異なりますが、個別空調では換気設備と連動した自動制御が一般的です。室外温度が室内より低いときにそれを検知し、空調運転を抑えて外気取り込み運転に自動で切り替えるため、効率的な温度管理が実現します。

空調の使用頻度が下がる中間期に実施しておきたいこと

空調の使用頻度が少ない中間期は、メンテナンスや設備更新を行う絶好のタイミングです。
ここでは、中間期にぜひ実施しておきたい3つのことについて解説します。


  1. 掃除
  2. 点検
  3. 空調設備の更新

 

それぞれ見ていきましょう。

 

【1】掃除

空調設備の掃除は、運転効率や快適な室内環境の維持、設備の寿命延長やトラブルの予防のために欠かせません。しかし、夏季や冬季は冷暖房を常時運転することが多く、十分な点検や清掃が難しい場合があります。

中間期にしっかりとメンテナンスを実施することで、冷暖房が必要な時期の故障リスクを抑え、業務や営業に支障が出る事態を防げます

 

 

【2】点検

業務用空調はフロン排出抑制法により、3ヶ月ごとの簡易点検に加え、機器の定格出力に応じて1年または3年ごとの定期点検が義務付けられています。法令遵守はもちろん、冷媒ガスが漏えいすることによる冷暖房効率の低下とそれに伴う電気代の増加を防ぐためにも、点検は非常に重要です。

点検の際には、空調の設定変更を行い、システムやリモコンに問題がないかも確認しておきましょう。中間期は空調の使用頻度が低いため、万一問題が見つかっても業務や営業への影響が小さく、修理や交換を行うのに適した時期といえます。この時期に整備を済ませておけば、夏や冬の冷暖房使用時期の空調トラブルを未然に防ぐことができます

また、夏や冬は修理業者も繁忙期のため、修理の予約が立て込んでおり対応に時間がかかることがあります。業務や営業への影響を防ぐためには、やはり中間期で整備を済ませることが望ましいでしょう。

 

 

【3】空調設備の更新

中間期は設備更新するのにも適した時期です。

掃除しても効きが悪いままだったり、異臭や異音が続いたり、エラーが繰り返し表示されるといった症状がある場合は、設備の更新を検討することをおすすめします。

最新の高効率モデルに入れ替えることで、電気代の削減も期待できるでしょう。

中間期 空調_03

※パナソニックの旧製品(2012年モデル:PA-P80UM1SX)から、現行品(PA-P80U7SGB)に入れ替えた場合の削減効果

空調のエネルギーコスト削減は中間期に限らず対策を

中間期は空調の使用頻度が少なく、エネルギーコストも低い時期です。効果的なコスト削減をめざすには、中間期を含む年間を通した省エネ対策が必要です。

とくに空調は、建物全体のエネルギー使用量の大部分を占める設備であるため、通年で対策することが、建物のエネルギーコストを抑えるカギとなるのです。

中間期 空調_02

 

例えば、パナソニックが提供する「Panasonic HVAC CLOUD」は、AIが空調の設定温度を自動で最適化し、人による過度な温度設定の上げ下げを防ぐことで、省エネ運用を実現します。検証では、空調消費電力量を約20%削減(※)できた実績があります。

月別・日別・時間帯別の空調消費電力量をグラフで可視化できるため、運用上の課題を把握でき、データに基づく改善が可能です。さらに、複数拠点や多台数の空調設備をPC上で一括管理できるため、効率的に省エネ化を進められます。

 

 

 

※1年間、関東地方の2つの異なる物販店舗(約1,000㎡)の施設で検証。「設定温度自動リターン」機能(一定時間で指定した温度設定に戻る機能)との比較。

また、パナソニックでは他にも以下のようなエネルギーコスト削減に寄与するソリューションを多数展開しています。詳しくはお問い合わせください。

■業務用・熱交換気ユニット(ナイトパージ機能)
熱交換器は、室内の温湿度を保ちながら換気を行うことで、空調負荷を大幅に削減します。「ナイトパージ機能」は、室内の熱気を自動的に感知し排出するとともに夜間の外気を取り込むことで、室温を効率良く下げて翌朝の立ち上がり時の空調負荷(熱負荷)を低減。これにより、空調の消費電力を抑制しコスト削減に貢献します。

■VZノズル(暑熱対策用空調ノズル)
工場や倉庫などの大空間における暑熱対策に特化した空調ノズル。従来の空調は空間全体を冷やすのに対し、このノズルは特定の個所をピンポイントで冷却することで、効果的な空調を行います。従業員の快適性を向上するとともに、省エネによるコスト低減を両立する費用対効果の高いソリューションです。

 

まとめ

中間期は空調の使用頻度が低下するため、掃除や点検、設備更新といったメンテナンスを実施する最適なタイミングです。この時期に適切な対応を行うことで、夏や冬のピーク期における空調トラブルを未然に防ぎ、業務の効率性を守ることができます。

しかし、より高い省エネ効果を実現するには、中間期だけでなく年間を通した対策が必要不可欠です。

「Panasonic HVAC CLOUD」は、AIによる設定温度最適化など、1年を通じて効率的な空調運用を実現し、効率的なコスト削減を可能にします。

中間期のメンテナンスと年間を通した運用改善を組み合わせることで、快適性を保ちながら経営効率を高めてみてはいかがでしょうか。